【開催報告】2/5開催 第3回精神部会「親あるうちに自立を考えよう~精神科臨床の立場から~」(令和6年度)
令和6年度第3回精神部会
令和7年2月5日(水)17:00~19:00 都筑区役所内で第3回精神部会を開催しました。
主に都筑区内の地域の支援者を対象に35名の方にご参加頂きました。
今回は講義とグループワークを行いました。以下内容をご紹介させて頂きます。
①講義テーマ「親あるうちに自立を考えよう~精神科臨床の立場から~」
リンクスメンタルクリニックの中村副院長による講義を行いました。
親亡き後の自立に向けた支援について私たち支援者は考えることが度々あるかと思います。本来自立とは何か。自立について私たちは考え方を振返りました。親が健在なうちに向き合っていくことの方が自立について考える上で重要だと考えました。当事者の方やその親御さんが自立について考えていけるようにという思いで今回のテーマを決めた次第です。「自立の概念」や「自立に向けて関わる際の技法について」、「依存と頼るの違いについて」等をご紹介しました。参加者の皆様が今後の自立について考える良いきっかけとなれば幸いです。

②グループワーク
講義の内容を受けグループワークを行いました。7~8名の6つのグループで感想と自立に対する意見を出し合いました。和やかな雰囲気の中、活発に意見が交わされました。

以下、参加者からの一部お話しになります。
- 自立に向けた支援を行う為に当事者の方と支援者の信頼関係が重要だということが分かった。
- 困ったことが起きた時に介入し過ぎてしまった。今振り返ると依存関係が強かったのかもしれない。
- 「これできます。」や「やっています。」は違うのでは。学び方や経験が無いと分からないし出来るようにならない。何故出来ないのか分析することから始めることが大切だと思った。
- 依存とは一見良くない言葉のように感じるがそうでは無い。依存とは頼る相手がいることだと思う。それはネガティブなことではない。親から複数の相手に頼れるようになることで依存が分散される。適度な依存とは必要に応じた頼る相手がいることだと思う。
以上のような感想を頂きました。
本部会を通して参加して頂いた皆様に自立についてお話して頂きました。今後も親あるうちに自立に向けてどのような支援が必要か皆さんと一緒に考えていくことが出来れば幸いです。
